「ギックリ腰」
ギックリ腰とは正式には急性腰痛と呼ばれ、ふとした拍子に腰部に急激な痛みが走る症状を言います。
しかし実はギックリ腰の明確な発生原因は明らかにはなっておらず多種多様な年齢層に発生する非常に厄介な傷病になります。
疲労の蓄積や関節可動域が狭まって発生するのではないかとされていますがそれも一部の要因に過ぎないというのが現在解明されている事項になります。
そんなギックリ腰ですが大きく分けると4つの種類があります。
〇筋筋膜性腰痛症〇
筋筋膜性腰痛とは腰部の筋肉に急激もしくは慢性的なストレスがかかることで筋肉や、筋肉を覆っている筋膜という組織が損傷してしまっている状態です。
通常の場合ですと1ヶ月前後で痛み自体は無くなり日常生活をおくる程度であれば問題ない状態までの回復が見込めますが、安静を求められる時期にスポーツ活動や仕事に勤しんでしまうと痛みの慢性化を引き起こしてしまう場合があります。
〇椎間関節炎〇
椎間関節とは背骨を構成するブロック状の骨の、骨間にある関節の事です。この椎間関節がそれぞれ数ミリずつ動く事により背骨全体で大きな動きを出していきます。
しかし椎間関節が硬くなったり、椎間関節に強く負荷が掛かった状態で不意に背骨が動く様な動作をしてしまうと椎間関節で捻挫を起こし炎症が発生してしまいます。
椎間関節炎自体は炎症ですので治療を行う事でもちろん炎症は治まります。しかし、椎間関節に負荷がかかり続ける事で将来的に椎間関節が変形を起こすリスクがあります。
〇椎間板症〇
背骨の骨と骨の間にクッションとして挟まっているものを椎間板と呼び、椎間板が潰れたり傷ついたりした事により痛みを生じるものを椎間板症と言います。
椎間板症は椎間板に過度な圧力が掛かる事で発生します。
進行すると椎間板ヘルニアに至るリスクがあるだけでなく、椎間板が潰れてクッション性が少なくなると骨自体の変形も引き起こします。
〇仙腸関節炎〇
仙腸関節とは、骨盤を構成する仙骨と腸骨という骨の関節で、この関節の可動域は3mm程度と言われています。
しかしこの仙腸関節に骨盤に付着する筋肉の硬さや牽引力などで正常な可動域を超える動きが出てしまうと強い痛みを伴う炎症を引き起こします。
〇治療〇
これらのギックリ腰ですがまずはしっかりとした固定と休養、安静が第一となります。
炎症期(ケガ直後の痛みの強い時期)に過度な負荷を掛けてしまうのは大変危険ですので出来る限り身体を休める様に尽力しましょう。
炎症期が過ぎ去ったら次は日常生活に復帰するための準備です。
炎症期に動きを制限していると筋力の減退を招きますし、アイシングは抗炎症作用はあるものの筋肉の硬さを作り出す原因になります。
ですので段階ごとにしっかりと計画を立て治療家と患者様の二人三脚で治療に取り組んでいく必要があります。
また、当院ではぎっくり腰が起きてしまった原因を探り根本的な解決をはかるご提案もさせていただいております。
ギックリ腰でお悩みの方はぜひ当院にご相談ください!
お電話ありがとうございます、
船堀駅前りゅうせい接骨院でございます。